糖尿病0001

あなたにとって適正な総摂取エネルギーが1日1600kcalと指示された場合、1日20単位の食品と交換できますが、栄養素の種類がバランスよく含まれているかを考えて選ぶことが大切です。みなさんがよく知っている外食メニューも、「食品交換表」には掲載されています。参考にして、ある程度のカロリーや栄養素を覚えておくとよいでしょう。食事療法だけでなく薬物療法も行っている場合、食べものを摂るタイミングをしっかり意識しておかないと、低血糖を伴う可能性があるので心がけが必要です。献立をマンネリ化させない工夫をしたり、上手に外食の仕方を工夫して、満足のいく食事療法を実践してください。糖尿病を大別すると、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の糖尿病となります。その中でも、食生活や生活習慣と関わりが深くもっとも多く罹患するのが、「2型糖尿病」です。血糖値が高くなっても自覚症状を感じることが稀なため、その状態が継続、悪化してしまうと様々な合併症を誘発します。間違った食習慣は2型糖尿病を引き起こす大きな原因になるので、治療の目的として食生活の改善が重要です。体重や血糖を意識して調整し糖尿病性の合併症を予防、そして悪化を防ぐことも食事療法の目的です。毎日摂っている食事については、3食それぞれ同じくらいの分量が理想的ですが、どうしても夕食が多くなってしまいます。時間を割いて食事をゆっくり摂るために、20分は必要です。ゆっくり食べた方が、血糖値の上昇を抑えられたり、満腹感が増し食べ過ぎを防止できるからです。忙しいとき、仕事の合間に5分ぐらいで食事をしてしまうのは避けましょう。食物繊維には血糖値を下げるメリットがありますので、海藻類やきのこ類はたくさん食べて下さい。糖質が多く含まれるポテトやコーンを摂取する場合は要注意です。もし糖尿病になってしまったら、好きなものを食べられないと大抵の患者さんは捉えます。だかといって、糖尿病の患者さんにとって、食べられないものは何もありません。「食事療法」用に用意された献立があるのではなく、食べ物の栄養バランスと総摂取エネルギーを考えながら実践することが目的になります。根本的な食事療法の考えは、糖尿病の患者さんだけが実践するものではなく、健康なひとでさえ日常的に意識しないといけないということです。健康診断などで糖尿病予備軍と注意を受けた経験のある方たちのなかで、「何となく食生活改善の必要性は感じるけど、実行できていない、特別な運動は必要ないのではないか」と言う方もいるかもしれません。糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので、前もって生活を変えるということは難しいことです。糖尿病予備軍から次第に境界型へと症状が移行すると、病状が顕著になり始めます。上昇した血糖値を下げるために欠かせないホルモン、インスリンの分泌量の変化は、糖尿病と診断される前の段階からあります。2型糖尿病や肥満のリスクを避けるためには体内時計を整えておく必要があります。糖代謝や血圧・脂質代謝・睡眠や体温など、それらの生理機能は日内リズムに伴って変化し、「体内時計」に大きく左右されます。「体内時計」と日々の生活スタイルは、密に関係します。「体内時計を考えた栄養学」が「時間栄養学」とよばれています。栄養学の基本である「何をどのくらい食べるか」に併せ、「いつ食べるか」という体内時計の視点を加えて、食事のタイミングと作用について考える新しい研究分野です。糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンというホルモンが上手に機能しなくなり、血糖値がなかなか下がらなくなる病気です。糖尿病発症後は治療の目的として、生涯にわたり体重に加え血中の状態(血圧・血糖・血清脂質)のバランスを良好に保つことで、糖尿病の合併症や動脈硬化症から派生するさまざまな病症からの回避につながり、病気に縛られない普段の生活や充実した人生をおくるようにすることです。治療のための食事療法を正しく実行すれば、その他の発症や進行における糖尿病合併症や動脈硬化症を防ぐことができます。バラエティに富んだ食品から適量な栄養素を摂取することが、糖尿病の方にとっては理想的な食事です。バランスのよい食事をとるためには、適切なエルルギー量の範囲内であることが大事であり参考になるのが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。食品交換表というのは私たちが普段摂取している食品を、多く含まれている栄養素によって、6つの表をつくり6つの食品グループと調味料に分類し、食品の重量=80kcal(1単位)として掲載しています。食品交換表をもとに普段の食事を意識すると、料理のメニューの参考にもなります。インスリンの作用は年齢とともに低下するため筋肉への糖の取り込みが減少します。血糖値が上昇しやすくなるのは、そのためです。食事の後は一段と、ブドウ糖が体内へとすぐに吸収されるため血糖値が上昇します。血糖値上昇を抑える手段として「ベジタブルファースト」があります。食事法の一つで、食事の際は野菜から食べる方法です。食物繊維を豊富に含むゴボウやキャベツといった野菜は、ほかの食品の消化吸収を緩やかにする効果があります。併せて、ご飯や麺類などの炭水化物に含まれる糖質をゆっくり吸収するので、ブドウ糖が体内に吸収されるのを緩和します。「緩やかな糖質制限食」は、1食あたり糖質40グラムまでが目安です。一日3食のバランスを考えながら、ご飯の量を少なくすることが大事です。若い人にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」が一番良くありません。当然「カツ丼とざるそばセット」なども良くありません。すなわち、糖質ばかりの食事はよくないということです。糖質制限の例として種類の多い幕の内弁当とご飯を少なく摂ることを、提案しています。「緩やかな糖質制限食」では、カロリーを重視せず、野菜・お魚・お肉といった食品もたくさん摂りましょう。
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